技術名称 | コンクリート供試体確認版転写技術(QC版) | 開発年 | 1989 | ||
副 題 | 圧縮強度試験に使用する供試体に、正しい情報を残すQC版 | 区分 | 製品 | ||
情報提供の範囲 | 一般 | ||||
分類 | レベル1 | レベル2 | レベル3 | レベル4 | |
分類1 | コンクリート工 | 施工管理 | 施工管理 | 品質管理 | |
分類2 | コンクリート工 | コンクリート工 | コンクリート打設 | ||
キーワード | 安全・安心 公共工事の品質確保・向上 文字転写技術 品質管理 コンプライアンス | ||||
開発目標 | 施工精度の向上 耐久性の向上 品質の向上 安全性の向上 | ||||
開発体制 | 単独(産) | 開発会社 | 株式会社東洋技研 | ||
概要(アブストラクト) | |||||
本技術は、供試体に文字を転写する技術であり、従来は、固まった供試体に直接手書きをしていたが、すり替え、改ざんの恐れがあった。しかし、新技術では、文字転写技術により、すり替え、改ざんの問題を解消し、その結果、信頼性の高い圧縮強度試験が担保された。 | |||||
概要 | |||||
1.何について何をする技術なのか? コンクリート圧縮強度試験に使用するコンクリート供試体に、文字を転写する技術である。 特許を取得した「コンクリート供試体の製造法」は、固まる前のコンクリート供試体の表面に、生コン採取時の情報を残すことを可能にした。 固まった供試体に、直接手書きしていた従来の方法にくらべ、写真撮影やネガで保存する手間も省け、より信頼性の高い圧縮強度試験が担保される。 2.従来はどのような技術で対応していたのか。 コンクリート供試体作成時に、型枠外面に供試体を特定できる番号を記載し、撮影する。 型枠外面に記載した番号を固まった供試体頭部にも記載する。 2箇所の番号が、1枚の写真でわかるように撮影する。 要するに、生コンが固まってから手書きした情報と撮影した写真だけが、頼りになる方法である。 3.公共工事のどこに適用できるのか? コンクリートの品質管理 日本工業規格(JIS)コンクリートの圧縮強度試験において使用する「コンクリートの強度試験用供試体の作り方」に適用する。 |
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技術のアピールポイント(課題解決への有効性) | |||||
従来技術は、固まった供試体に、手書きをする事のみで情報を残す方法であるが、QC版は、固まる前の供試体に固まる前にQC版に記載した情報を残すことができる。 | |||||
新規性及び期待される効果 | |||||
1.どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?) 従来は、 1,型枠に生コン投入時、型枠外面に供試体を特定できる番号等を記載し撮影する。 2,硬化した供試体頭部に記載した番号等を同一の供試体にも記載し、2箇所の番号等が1枚の写真でわかるよう撮影する。 3,写真はネガで保存し、工事アルバムには適宜掲載する。 要するに、生コンが固まってから手書きした情報だけが、頼りになる方法である。 新技術は、 1,QC版に、QCペンで情報を記載し、型枠内側に貼り付け生コンを投入する。 2,固まったら型枠を外し、QC板を剥がす。 2.期待される効果は?(新技術活用のメリットは?) ・記入必要事項がQC版に記載されており、記入漏れ等がない。 ・写真撮影の簡素化。 ・固まる前の供試体の表面に、生コン採取時の情報を残すため不正を防止できる。 ・逆文字転写で追加筆等ができないため不正を防止できる。 |
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