特許・NETIS登録情報

製造法の特許

■コンクリート供試体製造法の特許■
当社では、昭和63年11月10日、平成1年9月7日コンクリート供試体の製造法の特許を取得しました。


特許証

特許証

NETIS登録情報

技術名称 コンクリート供試体確認版転写技術(QC版) 開発年 1989
副 題 圧縮強度試験に使用する供試体に、正しい情報を残すQC版 区分 製品
情報提供の範囲 一般
分類
レベル1 レベル2 レベル3 レベル4
分類1 コンクリート工 施工管理 施工管理 品質管理
分類2 コンクリート工 コンクリート工 コンクリート打設
キーワード 安全・安心 公共工事の品質確保・向上 文字転写技術 品質管理 コンプライアンス
開発目標 施工精度の向上 耐久性の向上 品質の向上 安全性の向上
開発体制 単独(産) 開発会社 株式会社東洋技研
概要(アブストラクト)
本技術は、供試体に文字を転写する技術であり、従来は、固まった供試体に直接手書きをしていたが、すり替え、改ざんの恐れがあった。しかし、新技術では、文字転写技術により、すり替え、改ざんの問題を解消し、その結果、信頼性の高い圧縮強度試験が担保された。
概要
1.何について何をする技術なのか?
コンクリート圧縮強度試験に使用するコンクリート供試体に、文字を転写する技術である。

特許を取得した「コンクリート供試体の製造法」は、固まる前のコンクリート供試体の表面に、生コン採取時の情報を残すことを可能にした。
固まった供試体に、直接手書きしていた従来の方法にくらべ、写真撮影やネガで保存する手間も省け、より信頼性の高い圧縮強度試験が担保される。


2.従来はどのような技術で対応していたのか。
コンクリート供試体作成時に、型枠外面に供試体を特定できる番号を記載し、撮影する。
型枠外面に記載した番号を固まった供試体頭部にも記載する。
2箇所の番号が、1枚の写真でわかるように撮影する。
要するに、生コンが固まってから手書きした情報と撮影した写真だけが、頼りになる方法である。


3.公共工事のどこに適用できるのか?
コンクリートの品質管理
日本工業規格(JIS)コンクリートの圧縮強度試験において使用する「コンクリートの強度試験用供試体の作り方」に適用する。
技術のアピールポイント(課題解決への有効性)
従来技術は、固まった供試体に、手書きをする事のみで情報を残す方法であるが、QC版は、固まる前の供試体に固まる前にQC版に記載した情報を残すことができる。
新規性及び期待される効果
1.どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?)
従来は、
1,型枠に生コン投入時、型枠外面に供試体を特定できる番号等を記載し撮影する。
2,硬化した供試体頭部に記載した番号等を同一の供試体にも記載し、2箇所の番号等が1枚の写真でわかるよう撮影する。
3,写真はネガで保存し、工事アルバムには適宜掲載する。
要するに、生コンが固まってから手書きした情報だけが、頼りになる方法である。

新技術は、
1,QC版に、QCペンで情報を記載し、型枠内側に貼り付け生コンを投入する。
2,固まったら型枠を外し、QC板を剥がす。



2.期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
・記入必要事項がQC版に記載されており、記入漏れ等がない。
・写真撮影の簡素化。
・固まる前の供試体の表面に、生コン採取時の情報を残すため不正を防止できる。
・逆文字転写で追加筆等ができないため不正を防止できる。